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長い一日

眠れない夜を越える。昨日からなんとなく今晩もたないな・・ってことはわかっていました。

3ヶ月に入り、胎芽から胎児へと名前が変わるはずだった今日、我が子はどこかへ旅立ってしまいました。旅好きの私たち夫婦の間にできた子だからって、一人旅はちょっと早すぎるんじゃないの・・・?

先生「『~たら、~れば』を言ったらきりがないけど。今回は残念だった。次の妊娠に向けてきちんと処理させていただきました。気持ちを切り替えてがんばろうね。また赤ちゃんできるよ」と言う励ましに涙が止まりませんでした。

昼からの流産手術を待つ間、隣のベッドには次々と妊婦さんがやってきて赤ちゃんの心音が聞こえてきた。旦那はこの状況に耐え切れなかったみたいだけど、私は辛い気持ちを押し殺して妊婦さん一人一人に「がんばって元気な赤ちゃんを産んでね。絶対大切にしてね。」と心の中でずっとつぶやくようにしていた。心からそう思っていた。

「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されて「私は不妊症になってしまった」と勝手に思い込んでいた矢先の妊娠。妊娠がわかってからたった3週間でした。この数ヶ月のうちに、ずっと子供ができずに辛い思いをしている人はものすごく大勢いることもわかったし、妊娠しにくい体質の人でもちゃんと妊娠できることもわかった。それだけでもよかった。

それから、妊婦の立場が社会の中でこんなに弱いものなんだってこともわかった。仕事をしている女性が無事に出産し、子育てをすることの限界。「妊娠しているので・・」と言うことは隠すべきことでも甘えでもなんでもなくて、当然の権利であり義務であると感じた。それをわかっていない人が多すぎる。これからも仕事を続けたいと思っているけど、うちの会社にもどんどん増えてきた女性社員に「自分の体を大切に。女性は強くならなくていい。」ということを伝えたいと思う。

いつもはマイナス思考の私ですが、今回ばかりはすごいプラス思考に(笑)!

涙は止まらないけど、我が子を助けられなかった悲しみで泣いてるんじゃない。ベッドの横で私の手を握りしめて泣いている旦那を見て、こんなやさしい人とこれからもずっと一緒にいられるって思って嬉しくて泣いているんだよ。

この人とずっと一緒にいられればそれだけで幸せなのです。

_696

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